この記事は教員採用試験の合格を目指し、教職教養の勉強方法に悩んでいる人向けの記事です。大学を卒業し、講師として働くかたわら教員採用試験の勉強をするのは本当に大変です。今回は私の経験を混え、教職教養の勉強方法・合格する秘訣をお伝えします。
① 教職教養の勉強方法 ② 教職教養の勉強に適した問題集
【教職教養合格するための勉強方法】*具体的な手順付き
結論、問題集1冊でOKです。理由は各地方自治体が作る教職教養といっても出題されるところは限られています。その出題傾向を効率よくまとめてくれているのが大手出版社が出している問題集です。
② 覚えていく優先順位をつける
③ 赤シートを被せて覚える
④ ひたすら繰り返す
これでOK!
理由を説明します。
① 講師で働く先生は忙しい。あれもこれもはできない。
② 採用試験を作成する作問者も教員。忙しい。結局毎年同じ傾向の出題になる。
【教職教養の勉強に使用する問題集ベスト2】*+1冊
合格をつかむためには適切な参考書や問題集を選ばなければいけません。ここでは実際に私が使用したおすすめできる2冊を紹介します。また、補完する意味で用いる問題集を+αとして1冊を紹介します。
② 『教職教養 新ランナー 2023年版』(東京教友会)
③ +α 『〇〇(自治体名)の教職教養過去問』(共同出版社)
理由を説明します。
① 『教員採用試験対策 問題集 教職教養2024年度版(オープンセサミシリーズ)』についてです。こちらは東京アカデミーという予備校が編集した問題集になります。空欄に答えを記入していき文章を冠せさせていく形式の問題集です。この問題集の良い点は、
(1) 全国の採用試験のデータをもとに作られたいるので実際の採用試験に即した問題集になっている
(2) 穴埋め式になっていて赤ペンで答えを書けば、赤シートで何回も繰り返し復習ができる
(3) 出題の可能性の優先順位が決められているのでその通り勉強すれば良い
大手予備校の強みを活かし全国から集めたデータをもとに作られた問題集です。重要度の高い順に掲載されていて、効率よく勉強するには最適な問題集です。
ちなみに決して悪いというわけではありませんが、あえてあげるとすれば、
(1) 価格が1870円と少しお高め
(2) 全都道府県の全分野の教職教養を完全に網羅しているわけではない
あたりでしょうか。ただし、価格に関して言えば、合格するための必要経費だと思いましょう。常勤講師として働いている方であればそれなりの給与はもらっているでしょうからここに惜しむのはやめましょう。どうしてもという方は古本で購入するのもアリだと思います。教職教養は1,2年で大幅に改定されることはほぼありません。ある場合は、事前に法律の改定等が行われたときですので把握はしやすいかなと思います。
② 『教職教養 新ランナー 2024年版』についてです。こちらは東京教友会という団体が出版した問題集です。こちらも空欄に答えを記入していき文章を完成させていく形式です。良い点は、
(1) 穴埋め式になっていて赤ペンで答えを書けば、赤シートで何回も繰り返し復習ができる
(2) 東京アカデミーの問題集に比べて内容量が多く、より隅々まで対応している
(3) 東京アカデミーの問題集に比べて内容量は多いが、価格が低い
内容に関しては東京アカデミーの問題集と大差はありません。ただ、内容量が多いのでより完璧を目指したい人におすすめです。さらに、価格も1650円と東京アカデミーの問題集よりも安くなっています。先ほど同様にデメリットもあげるとすれば、
(1) 量が多いので繰り返し勉強できず中途半端になる可能性がある
(2) 全都道府県の全分野の教職教養を完全に網羅しているわけではない
(1)は本人の気持ちの問題でしょう。本当に合格したいなら気合と根性で乗り切ります。(2)については東京アカデミーの問題集と同じです。ただし、こちらは東京教友会という一団体が編著したものなので偏りが出る可能性があります。ちなみに、私は偏りを感じたことありませんし、出版社はTAC出版(公務員試験対策等を行う予備校)なのであまり心配する必要はないでしょう。
③ +α 『〇〇(自治体名)の教職教養過去問』についてです。こちらはその自治体の過去問題を3から4年分ほどコピーして出版しているものです。
これはメリットとして、
(1) 過去問題を取り組みたい人には最適
(2) 解答と解説、配点も記載いてある自治体もある。
デメリットとして、
(1) 過去問題がコピーしてあるだけなのに1760円という微妙に高い
(2) 過去問題は自治体の教育委員会等で保管してあり、コピーをしてもらえる。わざわざ買 う必要性はない
(3) この問題集単体で取り組んでも合格はおそらくできない
この問題集は上記の①・②の問題集を補完する問題集として用いてほしい1冊です。理由として、過去問題を解くことは重要ではありますが、過去も問題がそのまま出ることはほぼないでしょう(実際は数年サイクルでほぼ同じものを使う自治体も・・・)。ただ、出題傾向を知るにはこれ以上ない問題集です。
デメリットの理由は、多くの自治体で過去問題集は保管されていることが多いのでコピーで済むことがあります。有料にはなるでしょうがコピーの方が安くつきます。また、解答や配点も掲載させていることもあります。自治体に問い合わせをしてみて、なければ問題集を買うでも良いでしょう。大学生や非常勤の先生は平日に比較的時間に余裕がある人は取得しに行っても良いでしょう。
しかし、時間は有限です。各自治体の教育委員会や教育事務所に行き1ページ、1ページコピーする時間を考えれば、Amazonで早く購入し、勉強に当てた方が良いと思いますよ。